サイズ:245 x 370
江戸近郊八景之内 飛鳥山暮雪
- 飛鳥山は桜の名所として知られる行楽地で、満開の桜と花見客の賑わいの様子を主題とすることが多い。しかし、主題は、飛鳥山暮雪、で雪景色の静けさは桜の季節を思えばこそ一層寂漠たる感慨となる。山上に見える石碑は、ここに桜を植樹させた八代将軍徳川吉宗が1737年に建てさせたシンボルであるが、それさえもひそやかに扱われている(スイスバウアコレクション浮世絵の美の極致2001年、より)。
狂歌は
「飛鳥山王子のつとの絵人形、袖うちふりし雪の夕くれ花前亭友頼」
「飛鳥のあすかの山にちり来るは 鷲毛に似たるゆきの夕くれ武忍元旦亭」
「あすかやま梢もわかす降埋む 雪にゆふへやあらそひの松呑桝」
摺り回数: 8回
1
墨版
2
薄墨-1(山)
3
薄墨-2(地面)
4
薄茶
5
薄青(衣)
6
薄墨(空)
7
墨点(雪)
8
落款